理性と感情と
2009/06/04 19:15:00
シルビオ・ベルルスコーニの談話。「カカーとは月曜に話をするつもりだ。まだ何も決定しておらず、私はまだ劇的展開への望みを捨てていない。ただサッカーとは特定の選手によって支えられているものではない」

ミラノ発〜ミラン会長のシルビオ・ベルルスコーニがミランの現状について語った -- 以下、Mediasetのインタビューからの抜粋。
「サッカーには理性的な部分と感情的な部分がある。また、合理的な判断だけで何かを決定することはできない。私がデジデリウス・エラスムスの教えを重んじているのは周知のことだが、彼は『最も正しい決断とは、知性によって導かれたものではなく、先を見越す目と夢想的なビジョンから生じたものだ』と言っている」
「カカーの問題はなかなか混みいっている。合理的に考えたときの方向性と、感情的なものが導く方向性がまったく正反対なわけだ。さらにカカー自身がどうしたいかということもある。まさに、かつても今も私の友人であるシェフチェンコのケースと同じようにね。彼らに極めて高い報酬が提示されたとき、私はそれに反対することはできないよ。チェルシーが提示したような額まで報酬を上げることは我々にはできなかった。というのも、もしそうするならトップチーム全員の給料を上げなければならなかった。そんなことをしたらミランは倒産、そうでなくとも大きな赤字を抱えることになっただろう。先日の決算報告でも、我々の収益は大きくマイナス方向であると発表した。それはひとえに石油王やロシアの投資家がサッカー界に入って来たからだ。このままいったら、収支がつり合う日は来ないだろう。だから今後は、ケタ外れの資金投入をやめて、収支に見合うような経営をするべきなんだ。この点については我々は合理的に考えていくつもりだ。いずれにせよ、カカーが本当によりよい報酬を得られるというなら、あとの判断は彼に任せる。私とカカーは、月曜にある程度の時間をとって電話で話をすることになっている。まだ何も決定しておらず、私はまだ劇的展開への望みを捨てていない」
「世界一のタイトル数を誇るミランがリストラ、なんて話は聞きたくない。プレーの主導権を握り、試合を支配するという我々の任務を、我々がここへ来て捨てたりすると思う? この任務は今後も変わらない。サッカーは誰か特定の選手によって支えられるものではない。優秀な選手はたくさんいる。ミランは今後、力のあるFWか、攻撃面でチームのさらなる戦力たりえる選手を探さなきゃいけないだろう。名前は挙げないよ、値がつり上がってしまうからね...」
「現時点で検討が必要なのはカカーのみで、パト、セードルフ、ピルロは絶対に譲渡不可能だ。アンブロジーニは契約更新の予定で、彼がおそらくキャプテンになるだろう」
「アンチェロッティ? 物事にはサイクルがあって切り替えが必要だ。『ここまで』と決めて、変更が必要になるシーズンもある。レオナルドは、我々がファビオ・カペッロとともに歩んだ道を、今またここで歩んでいくことになる。我々は当時、カペッロの中に指導者としての大きな才覚を見た。彼はまず経営側として経験を積み、さらに若手チームの監督に、そして彼が十分な経験を積んだと判断したところで我々は彼をトップチームの監督に据えた。新監督は、ミランをさらに活性化させ、新たな野心を注ぎ込むだろう。我々は彼とともに新たな目標を目指したい。カルロ・アンチェロッティもチェルシーで最高の仕事をするはずだ」